回り止めのネジ穴について

 私は普段からジムの営業のために、他社製のホールドも買って使ったりしているんですが、買って使う前にする作業があります。

 それは、回り止めのネジ穴を開ける、という作業です。

 ジムで課題(ルート)をセットするセッター(課題をセットする人)なら、

あ~、コレ買ったばっかりのホールドかよ、穴開けないとな、下に敷く木材どっかに無いかな~、

 といった感じで周り止めの穴を空けるわけです。ちょっとした手間ですね。
 慣れていればそんなに苦にはならないかもしれませんが、それはセッターがそういうものだと思っているからです。皿ネジの頭が収まるように、面取り部が付いたビットも持っていると思いますしね。

 でもご家庭でお使いの方は簡単にできないと思います。
 そのためだけに、 インパクトドリルや専用のビットを買いますか?
 最適な位置に開けられますか?
 ホールド結構硬いんですが、安全にできますか?
 結構、いや相当面倒だと思います。

 なので、GCH製のクライミングホールドで、回るような力が掛かるもの(ガバ、ガバカチ、ピンチなど)は全て初めから周り止めの穴を空けています。

 ジムでも穴を開ける作業が無い方がいいに決まってます。課題のセットは時間との戦いですからね。

 ちなみに、ですが、
 ホールドの外周にビスを打って回らないようにする、という事をやるセッターは今はいない
 と思います。実際最近、見てません。

 そのやり方だと、反対側に力が掛かった時に、結局は回ってしまうからです。
 例え反対側にもビスを打っても、使っているうちにガタガタしてきます。安心して登れたもんじゃありません。

 回り止めのビス穴は多分、GCH製が一番空けてます。

ホールドが回らないと安心して登れます

 回り止めビス穴の位置についてもちゃんと理由があってこだわっているんですが、それは次回書きたいと思います。

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